行政回収と業者回収のサービス比較

粗大ゴミを排出する場合に、各自治体が行っている行政回収と粗大ゴミ回収業者のどちらに粗大ゴミの引取りを依頼するべき物品であるか?また料金はどの位の差があるのか?中々判断が付きにくいものです。まず判断するべきは排出しようとしている方が一般家庭か事業者(法人)であるかを分けます。一般家庭から排出される粗大ゴミを一般家庭ゴミ。排出される場所や業態が法人である場合は、事業ゴミとして分類されます。ここでは粗大ゴミ回収を依頼する場合の行政回収と業者回収のメリット・デメリットについてご説明いたします。

物品や条件によって行政処分が適しているか業者処分が適しているか分かれます。
それぞれの条件によって業者回収と自治体回収を比較しておりますのでご覧下さい。

条件比較①引き取り処分可能な物品での比較 条件比較②引き取り処分時のサービスで比較
条件比較③収集可能エリア条件で比較 条件比較④処理料金詳細で比較

粗大ゴミ1個1個の引き取り費用だけで比較すると行政回収より業者回収の方が費用が高く感じます。しかし行政回収はリサイクル法に定められる物品の回収は行わない・荷物の搬出はしない・収集日や時間が限られているなどお客様側の都合によって設定できない条件が大変多く回収を依頼できる機会が限られてしまうのが実情です。よって単に単品毎の収集料金の比較だけでなくサービスや都合も加味した上での比較が必要になります。


■業者回収の物品別料金表

自治体の回収範囲と比較すると広範囲の収集が可能です。しかし取り扱う物品によって許認可エリアなどが変わることがありますので確認が必要です。

アコーディオンカーテン 600円
編み機 600円
衣装箱 300円
いす(ソファーを除く) 300円
ウッドカーペット 900円
オーディオ機器(カラオケ装置・スピーカーを除く) 300円
オフィスオートメーション機器 900円
オルガン 1,600円
ガスオーブン 900円
ガステーブル(ガスコンロ) 300円
カラオケ装置 600円
換気扇 300円
脚立 300円
鏡台 900円
こたつ板 300円
子ども用遊具(ブランコ・滑り台を除く) 300円
米びつ 300円
ゴルフ用具 300円
サーフボード 300円
サイクリングマシーン(自転車を除く) 900円
敷物・ホットカーペット 600円
自転車(16インチ未満のもの) 300円
自転車(16インチ以上のもの) 600円
照明器具 300円
除湿機 300円
食器洗い乾燥機 900円
シングルベッド(ベッドマットを除く) 900円
水槽 600円
スーツケース 300円
スキー板 300円
ステレオセット 1,600円
ストーブ(ファンヒーター) 600円
ストーブ 300円
ピーカー(1個) 600円
滑り台 600円
扇風機 300円
洗面化粧台 900円
ソファー(1人用のもの) 600円
ソファー(2人以上用のもの) 1,600円
畳(半畳) 600円
畳(1畳) 900円
建具(アルミサッシ・ガラス戸) 600円
建具(アルミサッシ・ガラス戸を除く) 300円
ダブルベッド(ベッドマットを除く) 1,600円
机(両そで机を除く) 900円
テーブル・座卓(天板の最大辺が100センチメートル未満。天板がガラス製のものを除く) 300円
テーブル・座卓(天板の最大辺が100センチメートル以上150センチメートル未満。天板がガラス製のものは100センチメートル未満) 600円
テーブル・座卓(天板の最大辺が150センチメートル以上。天板がガラス製のものは100センチメートル以上) 900円
電気こたつ(こたつ板を除く) 300円
電気掃除機 300円
電子レンジ 300円
乳児用具(ベビーベッドを除く) 300円
箱物家具(幅・高さの合計が135センチメートル以下のたんす・戸棚など) 300円
箱物家具(幅・高さの合計が135センチメートルを超え180センチメートル以下のたんす・戸棚など) 600円
箱物家具(幅・高さの合計が180センチメートルを超え270センチメートル以下のたんす・戸棚など) 900円
箱物家具(幅・高さの合計が270センチメートルを超え360センチメートル未満のたんす・戸棚など) 1,600円
箱物家具(幅・高さの合計が360センチメートル以上のたんす・戸棚など) 2,200円
ビデオデッキ 300円
布団 300円
ブラインド 300円
ぶらさがり健康器 600円
ブランコ 600円
プリンター 600円
ふろがま 900円
ベッドマット 900円
ベビーベッド 600円
マッサージチェア 900円
ミシン(卓上式) 600円ミシン(卓上式を除く) 1,600円 ミニコンポーネント(幅80センチメートル未満) 300円
物干し台(1個) 600円
湯沸器 600円
浴槽 900円
ランニングマシーン 1,600円
両そで机 2,200円
ローイングマシーン 600円
ワードプロセッサ 300円

※以上の料金は東京都渋谷区の行政回収の一例です。金額は各自治体により異なりますので必ず最寄の自治体にご確認してください。

民間業者の回収費用と比較すると各自治体が運営もとのため1個1個の引き取り費用は低めです。しかし建物内からの搬出作業は行わないことや回収日や回収時間が限られていることなどからユーザーの使い勝手は決して良くなく依頼できる状況が限られてしまうといったところが現実です。ある程度収集までに日程の余裕があり粗大ゴミ(廃棄物)も自身で1Fの指定場所まで運び出せることが出来る方であれば良いかも知れません。


■行政回収物品別料金表

処理業者の処分費用はおおむね以下の2パターンに分かれて構成されています。依頼しようとお考えの業者がどちらの計算を行っているか事前に確認を取ることでより効率的に比較検討が可能になります。

【パターン1】
基本料金(出張料+作業料)+処分品ごとの金額+オプション
ほとんどの業者がこちらの1番の換算方式をとっています。基本料金の相場は3000円~5000円が一般的。 こちらの基本料金に加え処分品ごとに回収単価が加算されていきます。またエレベーターが無い建物などで階段で搬出を行うために増員する場合や廃棄予定の物品が大きく解体しないと入口から運び出せない等の場合には追加料金が発生します。

【パターン2】
廃棄品(粗大ゴミ)ごとの金額+オプション
数は少ないですがこちらの換算方式で行っている業者があります。基本料金は一切かからず、回収した処分品毎の料金だけで済みます。エレベーターが無い建物などで階段で搬出を行うために増員する場合や、廃棄予定の物品が大きく解体をしないと入口から運び出せない等の場合はオプション追加費用が発生しますが総額料金を交渉できるケースが多いので結果的に安く収まるケースが多いです。 しかし処分先などは必ず確認をしておく必要があります。一部の不正業者などでは正規の処分過程を通さず違法に安く処分している業者があるために注意が必要です。

【業者の物品処分費用】
業者の処分費用の多くは上記の換算方法で計算されています。また行政のように細かく物品ごとに引き取り単価を設定している業者もありますし以下のように容積換算で行う業者もあるようです。
縦 × 横 × 高 (cm)が大まか50×50×50以内
の場合は\1,500~\2,000
縦 × 横 × 高 (cm)が大まか80×80×80以内
の場合は\3,000~\5,000
縦 × 横 × 高 (cm)が大まか100×100×100以内
の場合は\7,000~\10,000
縦 × 横 × 高 (cm)が大まか150×150×150以内
の場合は\2,000~\30,000
縦 × 横 × 高 (cm)が大まか180×180×180以内
の場合は\35,000~\50,000
ただし以下の場合は上記料金以外にオプション費用が発生するので事前にご確認下さい。
・危険物・処理困難物の場合
・運転手1名で持ち運びが出来ない物品の場合
・夜間や早朝の引き上げ指定の場合
・その他諸条件がある場合


★換算単位のワンポイントアドバイス

業者とやり取りをしていく中で換算単位が分からずに困る方が多いようです。廃棄業者が良く使用する換算単位に「立米リュウベイ」と言う単位があります。こちらはm3(立方メートル)の専門用語でm2(平方メートル)を平米ヘイベイと言うものと同じ換算単位です。
単純に言うと1立米は1m×1m×1mのサイコロを想像いただければ分かりやすいかも知れません。
一般的な2tクラスの廃棄業者のトラックでは通常4立米~6立米が積載できますが車両の形態やダンプかアルミバンかによっても積載物量は変わりますので積みきれなかったということが内容に事前に容積の確認を行うと確実です。

家庭ゴミ見積もりスタートボタン
オフィスゴミ見積もりスタートボタン